こんにちは!
後輩に失敗談をしたら、鼻でわらわれたKoikinです。
突然ですが、あなたは判断を間違うことがありますか?
そしてそんな時、自分が間違った方向に進んでいることを知る手段はありますか。
失敗の捉え方でその後の成果は大きく変わります。
失敗を失敗で終わらせない思考法を身につけて、仕事の成功につなげましょう!
今回は、マシュー・サイド氏の著書
「失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織」の紹介を通して、
失敗を繰り返すひとが陥りがちな特徴2選と
失敗を成功に考えるたった1つの思考法
をご紹介します。
- 失敗を繰り返すひとの特徴2選
- 失敗を成功に変えるたった1つの思考法
超簡単要約
本書の内容をザックリ解説しますと、
ことわざ「失敗は成功のもと」を科学的に証明した内容になっています。
概要のポイントは、
- 「ありえない」失敗は、どの業界でも起きている
- 人には、失敗を失敗と捉えない性質がいくつかある
- 失敗の「捉え方」が違うだけで、その後の成果は全く変わる
- 失敗を成功にかえる思考法ができれば、能力や知性を凌駕した成果が出せる
です。
難しそうな内容だね。
全347ページもあるじゃないか!読みきれないよ!
この記事では、5~10分で学びのポイントを掴めるよ!
本書は全347ページで、平均的な読書速度では読み終えるまで5時間程度かかります。
でも、この記事ではわかりやすく解説します。
時間が無いビジネスマンにおススメです!
失敗を繰り返す人の特徴2選
失敗を成功に変える思考法
について、それぞれみていきましょう。
クローズド・ループ【失敗を繰り返す人】
いきなり質問です。
失敗を繰り返すひとにはどんな特徴があると思う?
おっちょこちょいで慌てているとか、いつもぼーっとしているとか?
実は、失敗を「失敗と捉えない」ひとが失敗を繰り返すんだ!
それって、ただ前向きってこと?
そんな声が聞こえてきそうなので、失敗と捉えられなくなる特徴について解説します。
結論から伝えると、
失敗を繰り返す特徴のひとつが「クローズド・ループ」です。
「クローズド・ループ」
失敗や欠陥に関わる情報が放置されたり、曲解されたりして、進歩につながらない現象や状態を指す。
失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織
言ってしまえば、見て見ぬふりの状態ですね。
なぜこのような現象がおこるのでしょうか?
その原因のひとつは 組織文化 です。
- 上下関係が強い組織
- 上司のミスを報告することを不安に思ってしまう
このような状態では、クローズド・ループ現象はカンタンに生まれます。
具体例を紹介します。
わかりやすいのは病院。そして、医者-看護師の関係です。
本書では、オペ中に緊急事態がおこるシーンが紹介されています。
その中で、看護師は適切な対象方法を思いつき医師に伝えます。
しかし、医師は聞き入れず、当初の考えを押し通してしまいます。
結果として重大な医療ミスに繋がります。
つまり、
自分の失敗を「見て見ぬふり」をすると、失敗を繰り返します。
例にあげたような重大な事態でなくとも、
同じような現象は身近なところでおきています。
「自分に問題があるかもしれない」
「間違うことがあるかもしれない」
そんな思いが一人ひとりに芽生えなければ、
クローズド・ループに陥る組織となり、成長できなくなります。
あなたの組織はどうでしょうか?
認知的不協和【失敗をなかったことにする人】
わかったよ!FXで100万減らしたけど、それはそれ!
元からなかったものと思うようにする!
繰り返さなければいいんだもんね。
繰り返さないように心がけるのは大切だね!
でも、それって「失敗を無かったこと」にしてない??
このように失敗を認めたくないタイミングって誰にでもありますよね。
そんな時、ひとはどのような心理状態なのでしょうか。
結論からはのべると、事実の「解釈」変えてしまう心理状態(認知的不協和)になります。
本書ではそんな心理状態についてのおもしろい研究を紹介しています。
以下にざっくり解説します。
ミネソタ大学の研究員フェスティンガーさんが、カルト信者と教祖の関係を調査しました。
この教団の信者たちの行動はこうです。
教祖: ○○○○年に地球が滅亡する!うちに住めば助かるよ!
信者: まじか!仕事なんかしてる場合じゃねえ!
このように仕事や家庭を捨てて教祖の家に住み込みました。
しかし、予言の日になっても実際はなんにもおこりません。
その後、信者の行動はどうなったか?
予言が外れても、以前より増して信仰を強めた のです。
予言が外れたのは = 失敗
でなく、
予言が外れた = 自分たちが正しい行動をしたからだ!
と解釈しました。
あきらかな失敗を前にしても、
自分たちが正しいという信念が曲げられなかったのです。
つまり、
「事実の解釈を変えた」のです。
この状態こそが「認知的不協和」です。
自分の信念と事実が矛盾している状態、
あるいは矛盾によって生じる不快感やストレス状態がつよいとき、
ひとは、都合のよい言い訳をして自分を正当化してしまいます。
ひとは、自分の判断は正しくてスジが通っていると信じています。
このような心理状態に陥った解決策はふたつしかありません。
それは、
①間違いを認める
②否定
のどちらかです。
カルト集団の信者状態にならないよう、注意していきましょう。
成長マインドセット【知性を凌駕する力】
失敗を繰り返すひとの特徴や、
失敗を認めない状態についてよくわかったよ!
でも、それでもやっぱり失敗はしたくないな~
失敗を成功に繋げる思考法「成長型マインドセット」がわかれば、
どんどん失敗がしたくなるよ!
なにそれ?教えて教えて!
成長型マインドセットとは、
スタンフォード大学心理学教授のキャロル・ドゥエック氏が提唱した考え方で、
- 知性も才能も努力によって伸びる
と考えます。
これの反対は、
固定型マインドセット と呼ばれ、
- 自分の才能や知性は生まれ持ったもので変えることはできない
と考えます。
本書では、このマインドセットの違いで成果が異なることを示した実験を紹介しています。
同レベルの知性をもった被験達をこの2つのマインドセットで分け、
ある難易度の高い課題を行います。
すると、
成長型マインドセットの群は課題をやり抜き、成果を出しました。
しかし、
固定型マインドセットの群は、失敗を契機にやる気を失い成果を出せませんでした。
このように同じ課題を前にしてもマインドセットの違いで成果が全く異なるのです。
やる抜くことは知性や能力を凌駕します。
そして、この性質をわかっていれば、
失敗をきっかけにやる気を失うことがいかに遠回りかわかります。
失敗を成功に変えるには、
成長型マインドセットであることが大切です。
まとめ
今回は、マシュー・サイド氏の著書「失敗の科学」の紹介を通して、
失敗したときに、陥りがちな思考2つと、失敗を成功に繋げるたった1つの考え方を解説しました。
失敗に陥らないために必要なポイントは、
- クローズドループ現象に陥るな!
- 認知的不協和は自分を曲げる
でした。
また、失敗から成功に繋げるために重要な考え方は
- 成長型マインドセット
でした。
この考え方ができれば、知性や能力を凌駕した成果を生み出せますので、
自分に自信が持てない方ほど、身につけるべき思考法になると思います。
koikin的補足
まとめが終わったところで、少し私見を交えて補足させてください。
本書では、様々な業界での失敗や悪習慣を紹介しています。
自分に関連した職種の方は、ドキッとする箇所もあるのではないでしょうか?
そのうえでkoikinが大切だと感じたのは、
リーンスタットアップ(小さく始める)の考え方です。
大きすぎる目標は、現実とのギャップが大きくなり、
小さな失敗に向き合う余裕が無くなります。
最初は小さく始めたハズの副業が、
色んな人の意見を聞いているうちに目標ばっかりが大きくなって、
しだいに今の自分が嫌になる。そんな経験ありませんか?
リーンスタートアップを忘れずにいれば、
小さな失敗をおそれずに繰り返すことができ、
結果として成功の近道になるのではないでしょうか。
今回は、そんな話をしておしまいにしたいと思います。
最後まで閲覧ありがとうございました。
次回の記事でまたお会いしましょう!
ありがとうございましたっ!
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